大腸内視鏡検査について
大腸内視鏡検査とは?
検査の心得 | 大腸内視鏡検査は、大腸の内側を便のないきれいな状態で観察する必要があります。便が残っていると十分な観察ができず、病変の見落としにつながりますので検査日までの食事に関する注意事項等は必ずお守りください。 |
検査台の上に左側を下にして寝ていただきます。 肩や手足の力を抜きリラックスした姿勢で検査をはじめます。 |
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内視鏡を肛門から大腸内に挿入し観察する際、空気を送って腸を膨らませますので、お腹が張ったり多少の痛みがありますが、我慢できないような痛みを感じたときはすぐにお知らせください。 | |
大腸内視鏡検査では、しばしばポリープが発見されます。ご希望があればその場でご本人の承諾をいただき、内視鏡的に切除いたします。ポリープ切除術は日帰り手術となりますので、切除当日は腸を刺激しないよう術後食を食べていただき、1週間禁酒していただきます。実際にはほとんどありませんが、ごくまれに出血や腸管穿孔の危険があることをご承知ください。 | |
多くのポリープは検査時に切除が可能ですが、当院では、ポリープが非常に大きい場合や、根が深い場合には無理な切除は行わない方針です。後日、適切な治療方法をご相談のうえ決めさせていただきます。 | |
検査の手順 | 前日の睡眠前に事前にお渡しをしている下剤4錠を服用します。 |
来院後、大腸内をきれいにする下剤を約2L飲んでいただきます。便がすべて排出され大腸がきれいになってから、大腸内視鏡検査を行います。これらの前処置に2~3時間はかかります。 | |
検査時間は通常約30分程度ですが、次の処置を行うときは時間がかかることもございます。 | |
(1)見ただけでは診断を決めかねるときは、大腸粘膜から細胞を採取(生検)し組織検査を行います。 ※痛くはないですが2mm程の小さい傷ができます。すぐに治ります、2~3日は刺激物を避けてください。 (2)場合によっては内視鏡的に治療(切除術、止血術など)を実施することがあります。 |
来院のご注意
- 当日は必ず保険証をご持参ください。
- 検査の前に軽い安定剤と鎮痛剤を使用します。検査終了後も多少の影響は残りますので、検査を受けられる方が自動車、バイク、自転車を運転して来られるのはお避けください
- 下剤を多量に服用しますので、念のため下着とタオルをご用意くださると安心です。
- 来院後、検査着に着替えていただきます。時計、アクセサリーなどの貴金属類等は外してください。
- 女性の方は濃い口紅、マニキュアはお控えください。
次のような方は、必ず受付の際にお申し出ください。
- 心疾患、緑内障、前立腺肥大、アレルギー体質、肝炎の方。
- 胃の手術を受けられた方。人工透析中の方。ペースメーカーを使用している方。
- 血液が固まらないようにする薬(ワーファリンなど)を服用している方。
大切な検査です。正しい診断ができるように、次のことを必ず守ってください。
検査の2日前から | 海藻類、肉類、キノコ、コンニャクなどの繊維質の多い食品や、消化の悪いものは食べないでください。 |
検査の前日 | ご夕食は消化の良い軽い食事をお取りいただき、午後10時以後は何も食べないでください。牛乳、生クリーム、粉末クリーム、生菓子などは食べないでください。水分は適度に摂っていただいてもかまいません。 |
普段から就寝前に薬を服用されている方は、いつものようにお飲みください。 | |
事前にお渡しをしている下剤4錠を、睡眠前に服用してください。*翌日の朝排便がありますと前処置が楽になります。 | |
禁酒、禁煙の必要はございませんが、控えられることをお薦めします。 | |
検査の当日 | ご朝食は絶対にお取りにならないでください。 |
お薬も服用しないでください。糖尿病でインスリンを注射しておられる方は、インスリンを注射しないでください。 | |
牛乳、ジュース類、日本茶、紅茶、コーヒーなどはお飲みにならないでください。 | |
湯呑み茶わん1杯程度の水か白湯でしたら、お飲みいただいてもかまいません。 | |
検査の後 | 切除したポリープの病理診断の結果は、2週間以内にご本人へ郵送させていただきます。病理診断、及び今後の方針をご確認ください。 |
ポリープ切除後に見られる出血の一番の原因は飲酒です。1週間は禁酒を必ず守ってください。アルコール摂取により大腸の血管は拡張しますので、出血が起こりやすくなります。また、重労働や疲労も避けるようにしてください | |
大腸を膨らませるために送った空気が腸に残るので「お腹が張った感じ」「鈍い痛み」があるかもしれません。体を動かしているうちにガス(オナラ)がでれば治ります。 |