1)受診者数の推移
図1は当健康施設の受診者の人間ドック、生活習慣病健診の総受診者の推移です。総数として2020年度はコロナ禍の影響で2018年度に比べ総数で約150件減少しました。2022年度は依然としてコロナ禍にあるにも拘わらず2020年度に比べ漸増傾向となりました。男女別にみると男性では男女総数と同様に2020年度は減少しましたが2021年度は増加に転じました。女性に関してはコロナ禍に関係なく微小ですが漸増傾向を示しています。
図 1 |
図2に関しては月度別受診者の推移です。年度別に比較しても大きく違いはありませんが、2020年度はコロナ禍の影響で月度別受診者の推移にズレが生じています。前半は大きく減少していますが後半に向けてスライドした形で推移しています。(全体の総数は大きく減少しておらず)
図 2 |
図3に関しては受診者の年齢構成での推移です。年齢構成については30代までが全体の1割程度で40代以上の受診者が9割を占めています。また、年度推移に関しては20代から40代が漸減しているのに対し50代以上に関しては漸増しています。(年齢構成に関しては大きな変化はありません)
図 3 |
図4・5については受診者の曜日別平均人数です。平日に関しては、あまりバラツキがなくほぼ均等に分散されていますが土曜日に関しては半日健診日のわりに受診者数が多いのが特徴です。(閑散期である3月から5月度に関しては平日並みの受診者数となっている)
図 4 |
図 5 |
2)生活習慣病の推移
図6は人間ドック受診者の生活習慣病対象者の推移です。年度を追うごとに微小ですが減少傾向に推移しています。しかし、2020年度に関してはコロナ禍の影響で一時的に受診者が減少していますが、高血圧対象者のみが急増しています。他のデータ群から読み解くと受診者の年齢層が一時的に高齢化(約7割が50歳以上の受診者)していることが主な要因と考えられます。健診でまず問題視されるのが高血圧・脂質代謝異常・糖代謝異常などの生活習慣病で、肥満の進行とともに高血圧、脂質異常症、糖尿病の合併リスクが高くなると考えられています。
図 6 |
3)メタボリック症候群の割合
図7は2018年度から2022年度までの人間ドック受診者総数におけるメタボリック症候群の割合です。メタボリック症候群該当者は12~14%、予備群はおよそ11%、非該当者は75~77%でした。メタボリック症候群該当者のうち当健診施設で保健指導が必要となる対象者は年間約150名でした。(スタッフに管理栄養士・保健師が配属されており保健指導についても充実している)
図 7 |